幸手市議会定例会報告 ~議会で何が決まったの?~
令和8年第1回幸手市議会定例会 2月18日~3月17日(以下、3月議会)
3月議会にてあげられた令和8年度予算では、給食費無償化や学校体育館空調整備の前倒しなど、子育て支援や教育環境の充実に関わる施策が盛り込まれました。また、国民健康保険税の改正や上水道料金の見直し、各種補助制度の見直しなど、幅広い分野で市民生活に影響のある議案が審議されました。
加えて新庁舎整備に向けた検討や公共施設のあり方など、将来を見据えた重要なテーマも進められています。一方で、基金の積立は十分とは言えず、大型事業を控える中で財政の持続性には課題も残ります。今後は事業の着実な実行とともに、優先順位を意識しながら、市民目線での検証を続けて参ります。
令和8年第2回幸手市議会定例会 6月1日~6月19日(以下、6月議会)
6月議会では、東小中学校の令和9年4月開校に向けた東中学校校舎増築工事や、手話を言語として位置づけ、理解促進と環境整備を進める手話言語条例が審議されました。また、マイナンバーカードを活用した証明書のコンビニ交付手数料を、期間限定で10円に引き下げる内容も含まれています。
東小中学校の整備は、子どもたちが安心して学べる環境づくりに直結する重要な事業です。手話言語条例についても、制定後の具体的な取り組みにつなげていくことが大切です。
追加議案では、物価高騰対策として国の交付金を活用し、エアコンや冷蔵庫の購入支援を行う補正予算も示されました。生活に身近な支援である一方、必要な方にきちんと届く制度運用が重要です。
「英語で学ぶ学校」と「年間5億円を売り上げる道の駅」
岡山県にて行政視察を行い、英語特区、道の駅、庁舎建設の3分野について学びました。英語特区では、英語を日常的なコミュニケーションとして身につける教育環境づくりが進められ、子どもたちの主体性や表現力を育てる取組が印象的でした。一方で、人材確保や教員負担、制度の継続性などの課題もあり、現場と行政が一体となった運用の重要性を感じました。
道の駅では、指定管理料0円で市に賃料を支払いながら運営し、年間売上5億円を超える黒字経営を実現していました。地域産業の振興や雇用創出、防災拠点としての役割も担っており、施設整備だけでなく、その後の経営や仕組みづくりの重要性を実感しました。
庁舎建設では、複数案を比較しながら段階的に検討を重ね、市民参加や情報共有を図りながら整備が進められていました。幸手市でも金額の妥当性だけでなく、規模、内部仕様、維持管理、防災機能まで含めた慎重な議論が必要。今回の視察で得た知見を、今後の政策に活かしていきます。
・3月議会の一般質問
Q:地域活動の担い手不足が進む中、消防団・夏祭り・子どもの見守り活動を今後どのように維持していくのか?
A:消防団は若年層参加を促すため機能別団員制度を検討し、夏祭りは町内会主体を尊重しつつ市はサポートをしている。小学校登下校の見守り活動をしているスクールガードは、高齢化が進む中、市の広報による募集を開始した。
みやざわ大地の考え方:
地域活動はこれまで「善意」に支えられてきましたが、人口減少やライフスタイルの変化により限界に来ています。消防団、夏祭り、見守り活動はいずれも地域に欠かせない存在です。参加しやすい仕組みや負担軽減、若い世代が関わりやすい導線を整え、「どうすれば続けられるのか」という現実的な視点で、行政も一歩踏み込んだ支援を進めるべきです。
Q:防犯設備を含めた市の防犯対策について、今後どのように進めていくのか?
A:市内の犯罪は増加傾向にあり、特に住宅侵入が増えている。防犯カメラは駅周辺に設置予定であり、LED防犯灯の整備も進める。民間の防犯設備や地域の見守り活動も重要と捉え、補助制度については、他自治体の事例を参考に今後検討していく。
みやざわ大地の考え方:
防犯は「何か起きてから対応するもの」ではなく、日常の不安を減らし、安心を積み重ねることが重要であると考えます。公園や通学路、生活道路などは行政が担うべき領域であり防犯カメラの計画的な拡充が必要です。あわせて、民間の防犯設備への補助も進め、行政・地域・民間が役割を分担しながら、防犯力を底上げする仕組みづくりが求められます。
・6月議会の一般質問
Q:若者が住み続けたいまちにするには、支援策の充実が必要ではないか?
A:市は子育て世代の流入が続いている状況を踏まえ、給食費無償化や子育て応援事業を進める。就労支援では、商工会やハローワークと連携し、企業情報の発信やインターンシップなどを検討する。地域の活力となる青年団体の活動についても、PR協力や関係団体との橋渡しなど、対話を大切にしながら支援していく。
みやざわ大地の考え方:
若者支援は、幸手市の将来に活力を残すための大きな課題です。若い世代がこのまちで暮らし、働き、地域と関わりながら将来を描けるかどうかは、まちづくりに直結します。住まい、仕事、経済的な安心、地域で活躍できる場を整え、若者や地域青年団体とも一緒に行動しながら「住みたい」「住み続けたい」「戻ってきたい」と思える幸手市をつくる必要があります。
Q:幸手駅西口を住宅地や駐車場、アパートだけで終わらせないため、市はどう考えているか?
A:市は、幸手駅西口を住環境とにぎわいが調和したまち並みにするため、商業系用途地域の設定や地区計画を活用し、企業誘致や企業ニーズの把握を進める。人が集う場所や施設の必要性も、実現可能性を含め、検討していく。
みやざわ大地の考え方:
幸手駅西口は、市の玄関口の一つであり、まちの印象や将来の魅力を左右する重要な場所です。多額の事業費に加え、事業期間の延伸や総事業費の増額、設計の見直しが示されている以上、道路や住宅地の整備だけで終わらせてはいけません。住宅や駐車場が並ぶだけでなく、人が立ち寄り、歩き、交流し、幸手らしさを感じられる駅前空間が必要です。幸手市は将来像を明確に示し、活気と交流のある西口づくりを進めるべきです。
令和8年7月2日