幸手市議会より出向している利根川栗橋流域水防事務組合議会では、治水・防災に関する知見を深めることを目的に、2日間にわたる視察研修を実施しました。
1日目の午前は、平成27年関東・東北豪雨により甚大な被害を受けた鬼怒川堤防決壊現場を視察しました。
当時の降雨状況や堤防決壊に至った経緯、その後に進められた復旧工事や堤防強化策について説明を受け、水害が地域や市民生活に及ぼす影響の大きさを改めて認識しました。災害の記憶を風化させず、将来に備えることの重要性を現地で学ぶ機会となりました。
午後は、利根川沿いに整備された防災・交流拠点・水の郷さわらを訪問しました。
高規格堤防上に整備された本施設は、災害時には防災拠点として、平常時には地域交流や防災啓発の場として機能しています。
展示や設備見学を通して、防災を日常の中で意識づけていく取組の重要性を学びました。
2日目の午前は、北千葉導水路の仕組みを学ぶため、北千葉導水ビジターセンターを視察しました。
北千葉導水路は、利根川と江戸川を結び、洪水対策・渇水対策・水質改善の三つの機能を担う広域的な水管理施設です。
模型や映像による説明を通じ、地下に張り巡らされた導水システムが首都圏の安全な水環境を支えていることを理解しました。
2日目の午後は、首都圏外郭放水路を視察しました。
中川・倉松川・大落古利根川などの洪水を地下約50メートルのトンネルに導き、江戸川へ放流する世界最大級の地下放水施設です。
巨大な立坑や「地下神殿」と呼ばれる調圧水槽を間近で見学し、都市部を水害から守るために築かれた施設の規模と役割を体感しました。
今回の視察研修を通し、私たちが日々安心して暮らせる背景には、
大規模な治水施設と、それを計画・整備し、維持管理を続けてきた多くの関係者の努力があることを改めて認識しました。
過去の災害の教訓を未来へつなぎ、地域の実情に即した防災・減災対策を進めていくことが重要です。
今後も、今回得た学びを議会活動に活かし、市民の生命と暮らしを守る取組に努めてまいります。