令和8年10月20日(火)~22日(木)長野県東御市・中野市・群馬県安中市に幸手市議会常任3委員会にて行政視察に行って参りましたので、レポートいたします。
①農業を始めたい人を、地域全体で応援する
長野県東御市「新規就農者支援」
長野県東御市は人口約2万8千人、面積約112平方キロメートル。幸手市より人口は少ない一方、面積は約3倍あります。雨が少なく、日当たりのよい南向きの斜面や昼夜の気温差を生かし、ぶどうやくるみの栽培が盛んな地域です。
☆技術・経営・暮らしを支える取り組み
東御市では、新規就農者が先輩農家のもとで実践的に学ぶ「里親制度」を活用しています。栽培技術だけでなく、農業経営の進め方や販売先の開拓、農地や住まい探しまで、関係機関が連携して支えています。
農業を始めるには、作物を育てる技術とともに、事業を続けるための経営基盤や生活環境も必要です。これらを一体的に支える仕組みが参考になりました。
☆実際に就農した菅野さんのお話
今回は、この制度で学び、独立された株式会社eco農の菅野さんからもお話を伺いました。農業未経験から始め、現在は従業員15名を抱える会社へと成長。令和8年7月には、東京・都立大学駅に自社の直売所も開設されています。
「何をどう作るか」だけでなく、「誰に、どう届けるか」まで考える。農業を魅力ある仕事にしていこうとする姿勢が、とても印象に残りました。
その一方で、農業を始めたい人の減少や、条件のよい農地を確保する難しさなど、現場が抱える課題も伺いました。制度の充実とともに、実際の就農や経営の継続につながっているかを見ていくことが大切だと感じます。
☆幸手市での取り組みにつなげる
幸手市でも、神明内地区で「ゆめファーム全農トレーニングセンター幸手」の整備が進められています。農業を学ぶ場所をつくるだけでなく、その後も農業を続け、地域で安心して暮らしていける環境をどう整えるか。作目や地域の条件は異なりますが、農地・住まい・販売先を一体的に支える東御市の取り組みは、大いに参考になります。
今回の学びを、幸手の農業を支える仕組みづくりや、次の担い手の確保に生かしてまいります。